妹に、漫画を貸してくれといわれる。
いいよ、でも読んだらちゃんと戻しておいてね、といおうとする。
言おうと思って、それが口から声になって出るまでの間に、私の頭の中では、妹が、読んだあと本をもどさなかったというシチュエーションが展開される。脳内で妹は、読んだあと本を元の位置に返さなかったまさに底辺人間という設定が出来上がる。私は妹を憎む。
言おうとしていた事が声となって口から出るときには、私は非常に腹を立てていて、「読んでもいいが読んだらちゃんと元に戻せよ糞がゴルァ!」と怒鳴ってたりする。気違いか。妹ごめん。妄想世界の出来事に、現実世界でキレるのはやめようと思う。妄想で泣くのも然り。