学校帰りに贅沢のつもりでプリンを買ったのに、食べる前からプリンのことを考えるだけで胸やけがして戦慄を覚えた。胃が荒れてる、身体的な不調とか衰えとかそういう事ではなくて。
いかんのだア。いかんよ私が私であるために私はプリンに疲労感を覚えたりしてはいけない。私が私であるために私はいつだってプリンを見れば喜ばなくちゃならない。私が私であるために、コンビニで本当は都昆布を買いたいと思った事実を私は認めてはならない。プリンで喜ぶのは女子供の義務であってたとえどんなに胸糞悪くてもわーいと言って喜ぶのが私の務めなんDAMONO。そうしなくては世の秩序が崩れてしまうんだもNO。プリンで喜ぶ私が社会的に期待されているのだという自意識で私はプリンを買い続ける。あー強迫観念的に今日もプリンに喜ばなくちゃならない。