おきにいりのぢごく

【朱誅処(しゅちゅうしょ)衆合地獄の十六小地獄】羊やロバを相手に性行為を行ったうえ、仏を敬わなかった者が落ちる。鉄の蟻の大群にたかられ、肉や骨、内臓まで喰われる。
【饒骨髄虫処(にょうこつずいちゅうしょ)焦熱地獄の十六小地獄】当たり前の人間界に転生することを望んで戒を破り、牛の糞に火をつけて自らの身を焼いた者が落ちる。鉄の杵で打たれて蜜蝋のようにどろどろにされ、虫となって地獄に落ちた者たちと混ぜ合わされて肉の山となり、火をつけて燃やされ
る。
【多苦処(たくしょ)等活地獄の十六小地獄】人を縄で縛ったり、杖で打ったり、断崖絶壁から突き落としたり、子供を恐れさせたり、拷問で人々に大きな苦痛を与えた者が落ちる。その名の通り多い苦しみ、十千億種類の苦しみが用意されており、生前の悪行に応じた形で苦しめる。
【多苦悩処(たくのうしょ)衆合地獄の十六小地獄】男色者が落ちる。罪人が生前に愛した男(本人かどうかは不明)がいて、罪人がそれを抱くと相手の男から発する炎で焼き尽くされる。しかし再び生き返り、同じことが繰り返される。
【悪見処(あくけんしょ)衆合地獄の十六小地獄】他人の子供を奪って、よこしまな性行為を行った者が落ちる。罪人の前にその子供たちが現れ、獄卒はその子供の性器に釘を打ちつけて、罪人に精神的苦痛を与える。その上で罪人の肛門に熱した銅を注いで肉体的苦痛も与える。